一畑電鉄(2)−旧性能車
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旧型車が全盛だった一畑電鉄'70年代を紹介する。 電化当時から生え抜きであるデハ1形、デハ20形、 デハニ50形はオレンジの塗色で、古武士の風格を 漂わせていた。西武から購入した「旧デハ60形+ クハ160形」と「デハ70形+クハ170形」の編成は 颯爽としたクリームに青帯のクロスシート車で、主 として急行運用に使われていた。 私が初めて訪問した時('70年)は、運用の約半数 が特急か急行で、三が日には大社線直通超特急 も運転されていた。 急行に使用されるクロスシート編成のクハ側(クハ 160形、クハ170形)1両のみには、座席指定用の 番号札がシートに付いていた。座席指定券を購入 して、築地松に囲まれた独特の農村風景を見やり ながら座っていたのは、私唯一人であった。 |